各科のご案内

歯科・口腔外科

更新:平成22年(2010)9月29日

医師の卒業年度
氏名 診療科   卒業年
入学 陽一 歯科 1976

歯科医からのメッセージ

 当院歯科および歯科口腔外科で、どういう診療をしているか、その一部分を紹介します。

1. 歯科では、一般の歯科治療と共に全身的に病気を持った人

 例えば、高血圧・心臓病・糖尿病・血液の病気や透析を受けている人などの歯科治療を主に行っています。開業歯科医院で抜歯などが心配な方は総合病院の 歯科ということで、安心して治療が受けられます。担当の先生に相談又は直接歯科を受診されて下さい。また場合によっては通院できない人は、入院して短期間で治療することもできます。抜歯のみでなく、歯の治療・入れ歯の作製や歯石除去なども行っています。

2. 歯科口腔外科も診察・治療を行っています

 主な治療として、下あごの親知らずの抜歯、口内炎、口の中のがんの検診・診断、顎関節の治療、赤ちゃんの舌小帯短縮症の手術、顎の骨折や口の中の外傷の治療、などをしています。 簡単に説明します。

下顎(下あご)の親知らずの抜歯について

 20歳前後から親知らずは萌出してきますが、まっすぐに萌出せずに斜めになったり横に向いて萌えたりします。時々歯肉炎をくり返し、痛みが出ることがあり抜歯をすることが多いようです。

 当院では、斜めになったり水平に向いている親知らずを無痛的に抜歯しています。

 外来で抜歯することが多いですが、帰宅後に腫れたり・出血したりの心配がある場合は、1泊か2泊の入院をすすめております。化膿止めや腫れ止めの注射をし、安静にできるため経過は非常に良好で患者様の評判も良いようです。また、非常にこわがりの人は、全身麻酔や静脈麻酔で抜歯することもありますので申し出てください。

 ところで、親知らずを抜歯した後に、下唇にしびれがでることがあります。5%の頻度で出ます。これは、親知らずが深く埋まっている場合には、下あごの太い血管神経と歯の根っこが近かったり、接したりします。抜歯した影響でその太い神経を圧迫するためにしびれがでます。3〜4ヶ月で、ほとんどの場合回復しますので、心配されなくてよいです。

口の中のがんについて

 口の中にできるがんを「口腔がん」と言います。口腔がんの発生部位は、舌がん34%歯肉がん33%、唇や口腔底・頬27%、唾液線や口がいなど、5%です。

 口腔がんは全身のがんの中で2〜3%の率で発生します。40歳以上の人に発生しやすく、中でも60歳から70歳代が60%を占めています。口腔がんの危険因子として、喫煙と飲酒を同時にたしなむと発がんの危険度が増加するようです。また、う歯、不良な補てつ物の鋭縁が口腔粘膜や舌にあたって機械的刺激となっている場合もあります。口の中に治りにくい口内炎や、白い斑点・赤い斑点があったり、舌や頬の内側の腫れ、しこり、傷などがありませんか。気になるようでしたら、かかりつけの歯科医院や当院歯科にご相談下さい。口腔がんは、口の中を直接診査できるので、早期発見が可能です。当院では診察をして疑わしい場合は一部を切除して病理検査を行います。口腔がんと診断された場合は、大学病院の口腔外科や当院耳鼻科・放射線科に紹介して、早急に検査・治療をするようなシステムをとっております。

顎関節症について

 口を開ける時にあごが痛かったり、カクカクと音がしたり、時には口が大きく開かないなどの症状が出る病気を顎関節症と言います。

 あごの関節は、他の関節と違い左右の関節が一対になって動き、歯の噛み合わせも関係するため歯科で取り扱う疾患となっています。

 顎関節症になるきっかけは、けんかや事故によるあごのダメージ、歯の治療時の長時間の開口、食事中に硬いものを噛んだときの噛み違え、ほおづえ、歯ぎしり、食いしばり、ストレス、片側のみの食事ぐせ、すりへった入れ歯の使用、親知らずの萌出などが考えられます。これらのいくつかの原因が重なって発症するといわれています。

 一般的にカクカク音がするだけの人は放っておいてもよいでしょう。しかし、痛みがある場合や、口が開けにくい人は治療した方がよいでしょう。歯科口腔外科か顎関節の専門医を受診してください。

 当院では、診察・X線検査などで顎関節症のどのタイプかを診断し、症状について説明します。また必要に応じて治療をしています。手術する人は、ほとんどなく保存的治療で軽快しています。

 例えば、3・4日前から急に口を開けると痛くなった場合は、顎を安静にして鎮痛剤を内服すればほとんどの人は、軽快・治癒しているようです。長びく場合には、マウスピースを睡眠中に上あごに装着することで、1〜2ヶ月で軽快しています。

 また、何々症状が軽快しない場合は大学の口腔外科や専門医に紹介しております。

赤ちゃんの舌小帯短縮症の手術について

 先天的に舌小帯(舌の裏側についているすじ)が短い場合に、赤ちゃんが母乳をうまく吸えないため、小児科医や母乳指導の助産師と相談して舌小帯を切る手術をしています。外来で5分〜10分でできる簡単な手術で、その後はすぐに哺乳できます。また、危険な血管・神経はありませんので、危険性や後遺症はありません。手術することで、哺乳障害は90%改善しておりお母様方に喜んでもらっています。舌小帯に関する相談は、当院の小児外科でも受け付けております。