三井銀行下関支店として、商都下関の繁栄の象徴であった旧銀行街の一角に建てられた建物です。あたりには当時、横浜正金銀行下関支店、住友銀行下関支店などの洋式建築が建ち並んでいました。
銀行建築の名手と謳われた長野宇平治の古典主義銀行建築の代表作でもあります。長野の建築の特徴は古典主義を忠実に取り入れることで、この建物においても、御影石の正面外壁、フルーティング(縦みぞ)が施されイオニア式とコリント式を組み合わせた柱頭をもつピラスター(付け柱)、正面窓上部の午頭彫刻、頂部に置かれた大きな櫛型のペディメント(妻飾り)、軒上の壷など、古典主義建築の魅力が随所に伺え、迫力に満ちたものとなっています。内部は2層吹き抜けの営業室を中心として、周囲に歩廊が巡っています。
建物は、三井銀行が昭和8年に百十銀行に営業権を譲渡後その本店となり、昭和19年には県下6つの本店銀行が統合して山口銀行が創立され、その本店となりました。昭和40年に新本店が完成した後は同銀行の支店や別館となるなど変遷を重ねました。平成17年10月、山口県有形文化財に指定。
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