眼科の手術・治療

 白内障の手術、翼状片の手術、緑内障の治療、レーザー治療、手術室のご案内です。

白内障の手術について

入院期間は、片目につき2日から3日です。両眼の手術を受けられる方は10日程度の入院になります。
手術前には目の詳しい検査(下表参照)と全身の検査(レントゲン、心電図、血液検査)も行います。

手術前の検査
視力、角膜形状解析、眼圧、超音波Aモード、IOLマスター、屈折検査、角膜内皮、OCT

手術前の全身検査
レントゲン、心電図、血液検査、内科検診

手術は目だけの局所麻酔で行います。痛みはほとんど感じません。
手術時間は約20分程度です。
超音波白内障手術装置にて手術を行っています。

最近の白内障手術は傷口が小さく、術後の乱視も出にくいといえます。しかし術後の感染には注意しないといけません。
白内障は、薄い袋に包まれた水晶体が白くにごる病気です。白内障の手術の際は、この袋を残したまま中身の濁った部分に超音波をかけて吸い取ります。そして残した袋の中に水晶体の代わりとなる人工の透明なレンズ(眼内レンズ)を入れて手術は終わりです。

手術後は目薬をきちんとさすこと、決められた受診日に必ず来院して頂くこと、目を強く触らないようにすること、急に目が赤くなったり見えにくくなったらすぐに来院することなどが大切です。

目の病気について・・・「白内障について」へ

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翼状片の手術について ※当院では行っておりません。他の手術施設へ紹介となります。

翼状片の部分をきれいに剥がして切除します。そのあと再発防止のため,正常結膜を防波堤の様に縫いつけます。術後は自然に糸がぬけていきますが,それまで,ごろごろした感じがあります。
術後は、個人差により痛みを感じることがあります。その場合は、痛み止めの内服薬を処方いたしますので、病棟看護師にお申し出下さい。
術後は眼の炎症や感染を抑えるための点眼を行います。 術後1ヶ月程度で充血や出血がなくなり,きれいになってきます。

※翼状片は、再発することがあります。その場合には再度手術が必要な場合があります。

目の病気について・・・「翼状片について」へ

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緑内障の治療について

■薬物療法
眼圧を下げるための点眼薬や内服薬で治療します。働きの違う成分の点眼薬を複数点眼する場合があります。毎日,決められた回数を正しく点眼することが重要です。心臓の悪い方や喘息の出る方には使用できない薬もありますので,あらかじめご相談下さい。2種類以上を同時に点眼する場合には前の点眼液を洗い流してしまわないように,5分以上時間をおいて,次の点眼薬を点眼します。急性緑内障発作の場合には点滴による治療を行うこともあります。

■レーザー治療
目の中の水の流れを改善するために行われます。急性緑内障発作の場合には,レーザー治療により角膜を痛めてしまうことがあるため,治療前に目の状態を検査しておく必要があります。

詳しくはこちらをご覧下さい・・・「レーザー治療」へ

■手術治療 ※当院では行っておりません。他の手術施設へ紹介となります。
薬だけでは眼圧が下がりにくい場合や点眼薬や内服薬が使用できない場合に行われます。入院が必要で,術後に眼圧のコントロールのために,レーザー治療が追加されることもあります。術後は感染に注意する必要があります。

目の病気について・・・「緑内障について」へ

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レーザー治療

レーザー室当院では糖尿病網膜症や網膜裂孔、緑内障などのレーザー治療を行なっております。

■糖尿病網膜症
網膜の血液循環が傷害された病変を中心にレーザーを照射して治療します。治療の目的は視力の回復ではなく、病気の進行をくい止め、失明を防ぐことです。そのためには原因である糖尿病をしっかり治療することが必要です。

■網膜裂孔
網膜に穴が開く病気です。開いた穴から網膜の裏側に水が回って網膜剥離に進行するのを予防します。穴を囲むようにレーザーを照射します。

■後発白内障(レーザー後嚢切開術)
白内障手術では水晶体の代わりに眼内レンズという人工のレンズを入れますが、レンズの外側を包む薄い膜(水晶体嚢)が手術後に濁ってきて、再び視力が低下することがあります。この濁った膜にレーザーを照射して、小さな穴を開けて濁りを除去します。

■緑内障(レーザー虹彩切開術)
目の中の水(房水)の出口が狭くなっている狭隅角の人は、房水の出口が閉鎖して急に眼圧が上昇する「急性緑内障発作」を起こすことがあります。発作を起こすと、目がかすんで見えなくなったり、目の激痛、激しい頭痛、吐き気や嘔吐を起こしたりします。手当てが遅れると失明することもあります。このため、虹彩と呼ばれる茶目の部分にレーザーを照射して小さな孔を開けて房水の流れを良くし、急性緑内障発作を解除する必要があります。また、発作の予防を目的に治療を行なう場合があります。

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手術室のご紹介

最新鋭の手術顕微鏡(ライカ製)ほか、手術装置、設備も充実しています。

手術室
手術室
手術顕微鏡
手術顕微鏡

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