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展覧会概要
 下関出身または、下関を活動拠点として制作してきた作家をピックアップする「潮流・下関」。今回は、石山義秀、伊東丈年、中原麻貴の3人の作家に注目します。日本画や洋画、彫刻という分野の異なる、また世代の違う作家たちのこれまでの歩みをたどり、下関という場所が、制作にどのような影響を与えてきたかを問いかけます。各作家の代表作のほか、ターニングポイントになった作品、試行錯誤や制作の過程がわかるスケッチなどを展示し、各人の制作活動の歩みをご覧にいれます。
 表現者と美術館が共同で作り上げる本企画によって、歴史ある町下関から新たな芸術を発信し、将来の文化の発展を目指します。各作家の競演によって、みなさまに今の下関の美術の〈潮流〉を体感していただきます。


作家紹介

石山義秀(洋画家)
1953年熊本県天草市生まれ。下関市在住。下関の高校を卒業後、 1976年阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。1977年に渡仏。南仏のエクス・アン・プロヴァンスの美術学校基礎課程修了、フランス造形表現国家上級試験に合格後、研究生としてアトリエで制作。1985年に帰国後は、故郷熊本や長崎、下関の公共建築の壁画を手がける。今回出品するのはフランス留学時代の作品。石山氏の原点となる、西洋の古典的な群像表現を中心に紹介。

伊東丈年(彫刻家)
1964年大分県佐伯市生まれ。下関市在住。実家が石材業を営み、地元出身の彫刻家である朝倉文夫の作品を目にした経験から、彫刻家を志す。佐藤忠良に師事するため、東京造形大学彫刻科へ進学。大学卒業後は下関を制作拠点とし、地元大分や下関の公共彫刻を手がけている。本展では、学生時代を含め20代から現在にわたる作品を展示。

中原麻貴(日本画家)
1979年下関市生まれ、下関市在住。高校時代から美術の制作を学び、その後京都造形芸術大学日本画コースに進学。大学の授業では写生が重視され、描く対象を思案していたところ惹かれたのが、樹木などの自然風景や、住居の立ち並ぶ光景だった。今は忘れられた記憶、大切にされてきた思いを描く。今回出品する作品の多くは、学生時代から制作を続けてきたスケッチ作品。

   
石山義秀《ショーウインドー(老人と子供)》1985年 石山義秀《春先の階段(裁判所前)》(部分)1981年
   
伊東丈年《夢の糸》2010年 伊東丈年《アフリカの男》2020年 
 
中原麻貴《住居・風景スケッチ》(部分)2015年頃

 展覧会リーフレットをこちらからご覧いただけます。表(PDF1.7MB) 裏(PDF1.5MB)
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関連催事
講演会「美と公共性─公立美術館を考える─」
講師:金田 晉(東亜大学特任教授・広島大学名誉教授)
日時:12月19日(土) 午後2時~午後3時30分
場所:下関市立美術館 1階講堂
申込方法:先着順。電話で受付し、定員(30名)になり次第締め切ります。


下関出身または、下関を活動拠点として制作してきた作家を紹介する、「潮流・下関」。本展覧会開催を記念して、美学者の金田晉氏をお招きし、講演会を開催します。
金田氏は長年、地域と美術館との関わりに取り組んで来られました。講演会では、金田氏のこれまでの活動について伺いながら、これからの下関市立美術館における地域との関わりについて考える機会となれば幸いです。

(金田氏コメント)
80年代初期多くの市立美術館が生まれ、以来地方文化の育成のために大きな寄与を果たしてきた。なかでも下関市立美術館はすぐれたコレクションを擁し、企画展は多くの観客を集めてきた。今、このたびのコロナ危機を機会に、公立美術館の役割を<公共性>の面から改めて考えてみたい。

こちらから講演会ポスター(180KB)をダウンロードできます。


記者会見

小企画展「潮流・下関」開催にあたり、報道各社に向けて記者会見を行います。展覧会出品作家(石山義秀氏、伊東丈年氏)、進行役及びコメンテーターとして東亜大学芸術学部教授清永修全氏の登壇を予定しております。報道各社に向けた記者会見ではございますが、一般の方にもご参加いただけます。

日時:11月28日(土) 午前10時~午前10時30分
場所:下関市立美術館 1階講堂

 ※受付は当日午前9時30分から行います。定員30名までご参加いただけます。



ご来館にあたってのお願い

当館では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、以下の対策を行っています。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 開館中の新型コロナウイルス感染症対策について


【次に該当するお客様は、入館をご遠慮ください】

  • 発熱のある方
  • 咳・咽頭痛などの症状がある方
  • 過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国、あるいは地域への訪問歴がある方

【ご協力のお願い】

  • 入館の際は、マスクの着用、手指の消毒をお願いいたします。
  • 体温検知機能付き顔認証カメラでの検温を願いいたします。
  • 観覧受付時に、氏名、連絡先の記入をお願いしております。
  • 他のお客様と十分な距離(2メートル程度)を取るようにしてください。
  • 体調不良のご様子がうかがわれるなど、場合により検温を実施することがあります。(検温で一定値以上の発熱がある場合は、入館をお断りすることがあります。)
  • 展示室内、エントランスホール等の休憩スペース、図書閲覧室その他では、対面での会話を避けるなど、会話に当たって平素以上のご配慮をお願いします。

展覧会概要

展覧会名 潮流・下関
会期 2020年11月28日(土曜日)~2021年1月24日(日曜日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(祝日の1月11日は開館)、年末年始(12月28日~1月4日)
会場 下関市立美術館
観覧料 一般600円(480円)/大学生500円(400円)
※()内は、20名以上の団体料金。
※18歳以下の方、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学の生徒は、観覧料が免除されます。下関市内に居住する65歳以上の方は半額が免除されます。(いずれも公的証明書の提示が必要です)
観覧料減免の詳細については、こちらをご覧ください。
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