下関市立美術館


展覧会 イベント・講座 利用案内 市民ギャラリー 図録・刊行物 当館について
所蔵品展 No.156

生誕110年 香月泰男

会期 2021年9月11日(土曜日)~10月17日(日曜日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで
休館日 月曜日(祝日の9月20日は開館)
観覧料 一般:210円(160円)、大学生:100円(80円)
※()内は、20名以上の団体料金。
※18歳以下の方は、観覧料が免除されます。下関市と北九州市在住の方で、65歳以上の方は半額免除。(いずれも公的証明書の提示が必要です)
※下関市立美術館・北九州市立美術館友の会会員(特別・賛助・一般・ペア会員)の方は観覧無料。
 

展覧会紹介


 山口県三隅町に生まれた香月泰男(1911-1974)は、1938年下関高等女学校(現在の山口県立下関南高等学校)にて教鞭をとりながら文展で特選をとるなど、画壇での足場を確立し本格的に画家として歩み出しますが、まもなく召集がかかりシベリア抑留を体験します。この度は香月泰男生誕110年を記念して、所蔵品の中から香月の作品を約60点ご紹介します。<シベリア・シリーズ>でも知られる香月ですが、彼は一貫して、生まれ育った土地や日本の風土に合った表現スタイルを確立しようと模索を続けました。彼ならではのマチエール(絵肌)や画面構成を、この機会にぜひご覧ください。


■初期から中期~独自の絵画世界の発見~
 東京美術学校時代の香月泰男は、ゴッホやヴラマンクなどのヨーロッパ近代絵画にひかれながら、まもなく浮世絵や大和絵等の日本美術に関心を移します。 下関高等女学校に着任したのち、文展などで受賞し、画家としての本格的な歩みが始まります。1940年頃から50年頃まで、日常生活の中での体験における心情を、深い青と赤系の基調色で描いています。

■「日本的油絵」の世界
 1956年、香月は初めてヨーロッパ旅行に出かけます。この旅行で、レオナルド・ダ・ヴィンチのモノクロームに近い絵画などを見て、黒による表現に確信をもち、また、石壁や石畳からマチエール(絵肌)のヒントを得ます。こうして1950年代末に、木炭粉を練った黒(カーボンブラック)と、日本画材の方解末を混ぜた黄土色の独自の表現が確立されます。

■黒の世界
 1950年代末以降、「シベリア・シリーズ」と並行して、数多くの日常の身近な風景や事物が、同じ黒と褐色の表現によって描かれました。油絵具の光沢を消したマチエール、深みのある黒からは水墨画のような印象も受けます。空間の奥行は西洋絵画のような遠近法ではなく、濃淡や上下の関係で示されます。それらはシベリアを描くことにも促されながら確立された、香月泰男の〈日本的油絵〉の到達点といえるでしょう。

■シベリア・シリーズ
 香月泰男の代表作「シベリア・シリーズ」は、1947年の《雨(牛)》から、絶作といえる《日の出》《月の出》まで、20数年にわたって描き続けられた57点の作品で、現在そのすべては山口県立美術館に収蔵されています。こちらでは下関市立美術館の所蔵品から、香月の版画の「シベリア・シリーズ」をご紹介します。


〈出品予定作品から〉



 関連催事

 会期中、関連催事は開催いたしません。

ページのトップへ