下関市立美術館


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所蔵品展 No.153

藤田隆治とオリンピック/夏休み美術探偵

会期 2020年7月15日(水曜日)~8月23日(日曜日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(8月10日は開館)
観覧料 一般:210円(160円)、大学生:100円(80円)
※()内は、20名以上の団体料金。
※18歳以下の方は、観覧料が免除されます。下関市と北九州市在住の方で、65歳以上の方は半額免除。(いずれも公的証明書の提示が必要です)
※下関市立美術館・北九州市立美術館友の会会員(特別・賛助・一般・ペア会員)の方は観覧無料。
 

展覧会紹介


■ 藤田隆治とオリンピック

 藤田隆治(1907-1965)は、下関市豊北町出身の画家です。彼は、1936年のベルリン・オリンピック芸術競技絵画の部で銅メダルを獲得したというエピソードでも知られています。今ではほとんど知られていませんが、かつてはオリンピックに「芸術競技」という種目があったのです。藤田の受賞作《アイスホッケー》は所在不明で写真しか残っていませんが、量感のある人物像によって、スポーツの躍動感を見事に捉えています。藤田は同時代のモダニズム感覚を日本画に取り入れ、晩年まで旺盛な制作活動を続けました。本展では新収蔵を含む藤田隆治の作品を約25点ご紹介します。

 関連展示として、亀倉雄策による1964年の東京オリンピックのポスター(山口県立豊浦高等学校所蔵/寄託品)もご覧にいれます。スポーツの瞬間的映像を大胆に切り取ったポスター群は、画期的な表現として高く評価されました。時代は異なりますが、オリンピックという国際的な舞台で評価を受けた2人の独自性を感じ取っていただけるはずです。


■ 夏休み美術探偵

  同時開催となる夏休み美術探偵では、植木茂と殿敷侃(とのしき・ただし)、桂ゆきの作品約30点を展示します。
 植木茂(1913-1984)は北海道札幌市出身で、日本における抽象彫刻の先駆的存在です。木を中心に鉄やブロンズなどさまざまな素材を用いて、生き生きとした、時に遊び心を感じさせる造形を創造しました。
 殿敷侃(1942-1992)は広島で被爆し、その体験から点描による細密画など独自の表現を生み出します。被爆体験や社会への問いをテーマにしたその克明な描写は、見る者の感情をゆさぶります。
 桂ゆき(1913-1991)は戦前から紙やコルクを用いた実験的な作品を制作しました。動物を描いた作品など、風刺的でユーモラスな作風が特徴です。

 作品をいろいろな角度で眺めてみたり、近づいてみたりすると、きっと楽しい発見があるはずです。細かい描写や異なる表現方法など、ぜひそれぞれの見方で、美術の面白さを体感してみましょう。

 展示作品リスト

 所蔵品展No.153 展示作品リスト
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ワークブック

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 所蔵品展No.153ワークブック

 関連催事

 会期中、関連催事は開催いたしません。
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